基礎知識

住宅ローンの利用とともに加入することを求められる「団体信用生命保険」について知っておこう!

住宅ローンの返済期間はたいだい20年、長くて35年かかります。そんなに長い期間だと万が一の事態に陥ることだって無きにしも非ずです。そんなときに備えた保険が「団体信用生命保険」です!

  1. 団体信用生命保険ってなに?
  2. 団体信用生命保険ってどんな種類があるの?
  3. 団体信用生命保険は誰でも加入できるの?

住宅ローンの利用とともに加入することを求められる「団体信用生命保険」について解説していきたいと思います。

団体信用生命保険ってどんな保険?

「団体信用生命保険」とは、住宅ローンの借入契約を行なった人物が死亡あるいは重度の障害状態となってしまった際に、残っている住宅ローンを肩代わりしてくれ“住宅ローン専用の生命保険”です。略称として「団信」と呼ばれることも多いです。

住宅ローンの返済期間は20〜35年など長期間にわたります。その間にローン契約者に万が一のことが降りかかってしまった場合、残された家族のもとには住宅ローンという大きな負債が残ってしまします。もし残された家族に住宅ローンの返済するだけの経済力がなければ、みすみすとマイホームを手放し、そのお金をもとに負債を返済していかなければいけなくなります。
 
そのような事態を避けるための保険こそが団体信用保険となります。
 
団体信用生命保険に加入しておけば、ローン契約者に万が一のことがあった際に保険会社から金融機関へ住宅ローンの残額分が支払われるので、残された家族は住宅ローンの返済に頭を抱える心配はありません。その意味でも団体信用生命保険はローン契約者自身が自分に万が一のことがあった際に、残された家族を守る保険とも言えます。

一般的に住宅ローンの借り入れを行う際の条件として金融機関から団体信用生命保険への加入を求められます。団体信用生命保険の支払いは明確な「保険料」の請求があるわけではなく金利に上乗せされているケースもあります。
「フラット35」で住宅ローンを利用する場合には団体信用生命保険への加入が任意となるのでご注意ください。経済面と将来的リスクを吟味し加入を考えましょう。

団体信用生命保険の種類

団体信用生命保険として代表的な保険は以下の3つです。

・通常の団体信用生命保険
・三大疾病保障付団体信用生命保険
・八大疾病保障付団体信用生命保険

それぞれの保険の特徴を見てみましょう。

通常の団体信用生命保険

「通常の団体信用生命保険」の場合、ローン契約者が「死亡あるいは重度の障害状態」になってしまったときに残された住宅ローンが完済される仕組みとなっています。
基本的に死亡・重度の障害状態に備えた「通常の団体信用生命保険」は無料で、その場合は保険料分の料金として返済金利が上昇することはありません。

三大疾病保障付団体信用生命保険

「三大疾病保障付団体信用生命保険」の場合はローン契約者が「死亡あるいは重度の障害状態」になってしまったとき加えて「三大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)で所定の状態」になった場合にも残された住宅ローンが完済させる仕組みです。
一定期間のうちは毎月の住宅ローン分を負担し、それ以上症状が続いた際にはローンの残債を完済する、という保証が2段階になっているタイプもあります。
金融機関によっても異なりますが、金利の上乗せとして年0.25%程度のものが多いでしょう。ただ注意したいのは、支払い条件の三大疾病それぞれで「所定の状態」が異なる点でしょう。商品によっても違いがあるので、その点はあらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。

八大疾病保障付団体信用生命保険

「八大疾病保障付団体信用生命保険」の場合はローン契約者が「死亡あるいは重度の障害状態」になってしまったとき加えて「八大疾病で所定の状態」になった場合にも残された住宅ローンが完済させる仕組みです。「八大疾病」とは「三大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)」「五疾患(糖尿病・高血圧制疾患・肝硬変・慢性膵炎・慢性腎臓病)」を指します。
金融機関によって異なるものの、金利の上乗せは年0.3%程度のようです。それぞれの疾病の「所定の状態」に関しては商品や金融機関によってバラつきが見られるので加入前にしっかり確認しておきましょう。

「団体信用生命保険」には誰でも加入できるの?

健康状態が優れない方は加入できない場合があります

「団体信用生命保険」は住宅ローン専用と言っても生命保険の一種であることは間違い無いので、契約する際には「健康告知」が必要となります。
「健康告知」とは生命保険への加入を希望する方が保険会社に自分自身の健康状態をあらかじめ申告することです。生命保険会社はその健康告知をもとに契約者を保険に加入させても問題ないかを判断します。
基本的に団体信用生命保険の健康告知は、通常の生命保険よりも告知項目が少なく、比較的に加入しやすいと言えるかもしれません。しかしながら病気の種類や症状、経過によっては持病や既往症を持たれている方の場合、加入が難しいケースも十分あり得ます。
そして団体信用生命保険への加入が住宅ローンの借り入れ条件になっている場合、健康状態で団体信用生命保険へ加入できないことを理由に住宅ローンの審査に通らないということが起こってしまいます。

団体信用生命保険ではカバーできないリスクも…

団体信用生命保険で保険金が支払われるのは、基本的に「死亡・重度の障害状態」の場合です。特約をつけると「三大疾病」や「八大疾病」で所定の状態に該当した際にも、保険金を受け取ることができるでしょう。
ただし、「死亡・重度の障害状態」以外でも住宅ローンの返済が困難になってしまうリスクがあります。それは病気や怪我によって長期間働くことができなくなってしまった場合です。
残念なことに病気や怪我によって長期間働くことができなくなってしまった状態でも保険金が支払われることはありません。(※一部の団体信用生命保険を除く)

「団体信用生命保険」に加入できない方は?

健康状態が優れない方でも加入できる保険とは?

ローンの借り入れと団体信用生命保険がワンセットとなっている住宅ローンへの加入が難しいのであれば、ローンの借り入れと団体信用生命保険がワンセットでないもの住宅ローンを選びましょう。

「フラット35」を利用

代表として挙げられるのが「フラット35」です。フラット35の場合、団信保険の加入はあくまでも任意であるので健康状態に関係なく住宅ローンの借り入れが可能です。
ただ「フラット35」によって住宅ローンを組めたとしても団信保険に加入しないというのは不安です。そんな場合は持病があっても加入しやすい民間の生命保険を利用してみましょう。

「就業不能保険」に加入

民間の生命保険の中には、引受基準緩和や無選択・無告知型の生命保険は通常の生命保険に比べて保険料は少々高めで保障に条件がついていることが一般的です。
病気やケガによって長期間働けなくなってしまったときの収入減に備えて「就業不能保険」に加入しておくのも手です。

【就業不能保険とは】
病気やケガにより、長期間働けなってしまった際に備えて加入する保険です。就業不能状態になった時に、毎月のお給料をカバーするように給付金を受け取ることができます。
医療保険や生命保険ではまかないきれない月々の生活費・ローン・教育費などの支出に備えることで、お給料がもらえない期間でも家族の生活をサポートできます。

生命保険の見直しも大事

「団体信用生命保険」ではローン契約者が死亡あるいは重度の障害状態となってしまった際に残された住宅ローン残債を肩代わりしてもらえる生命保険のひとつです。「団体信用生命保険」加入前にすでに民間の生命保険に加入している場合、保障内容が重複することがあります。重複した保障内容の場合、ムダな保険料を支払っている可能性があるので、一度加入済みの生命保険の見直し確認をしておくと良いでしょう。もしかすれば保険料のムダを削減できるきっかけとなるかもしれません。
 
 
 
 

さいごに

マイホーム購入の際、住宅ローンを利用によって「団体信用生命保険」に加入するときは保険の見直しを行える良い機会であるかもしれません。ご自身の年齢・健康状態・職業・家族構成・将来に向けての人生設計など、保険の見直しを考える要素はたくさん存在します。
ご自身のライフスタイルに合わせて考えてみると良いでしょう。

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